長く乗り続けるためのメンテナンス講座 点検編
愛車と長く付き合っていくためには、人が病気にならないように健康診断を受けるとの同じように、車も故障が起きないように日々点検してやることが大切です。
もちろんガソリンスタンドで給油のついでに点検してもらっても良いですが、できることなら、整備までは出来なくても点検ぐらいは自分でしてやりたいものです。
この点検編では車の消耗部品の種類とその役割、点検方法について説明していきます。
車の点検と聞くと「むずかしそう」「面倒くさそう」なんて思うかもしれませんが、ほとんどのパーツが点検だけなら誰でも簡単に出来てしまいます。
これを機にあなたもぜひ、愛車の点検はじめてください!
点検項目 その1 エンジンオイル
車のエンジンは常に高温高熱にさらされ、金属摩擦が生じています。その摩擦を防ぐ役割をはたしているのがエンジンオイルです。
エンジンオイルが古くなると、燃費が悪くなるだけでなく、最悪の場合、エンジンそのものの故障に繋がります。
点検方法: エンジンオイルの点検はその量と汚れ具合をチェックします。
きれいな布を用意します。ボンネットを開けて、エンジンの横にあるオイルレベルゲージを引き抜きます。
ゲージを布できれいにふき取ってからもう1度差し込みます。
再び引き抜いてオイルゲージをチェック!
L〜Fの間にオイルがあれば正常です。
オイルをふき取った時についでにオイルの色もチェックしてください。新しいものはクリアな色をしていますが、汚れてくるとだんだんと色が濃くなってきます。
エンジンオイルは時間とともに劣化しますので、定期的な交換が必要です。交換の目安は前回交換から3000km〜5000km、もしくは6ヶ月です。
また、エンジンオイルを交換する2回に1回ぐらいは老いるフィルターも併せて交換してあげてください。(オイルフィルターはオイルの汚れをろ過する役割を持つパーツです)
点検項目 その2 冷却水
クーラントとも呼ばれています。エンジンを冷却する液体で、冷却水には、オーバーヒート防止、冷却水の凍結防止、冷却水廃刊の腐食防止の3つの役割があります。
点検方法: エンジンが冷えているときにリザーバータンクを目視してFULL〜LOWの間にあれば正常です。
ラジエターキャップをはずして、口元までいっぱいに液が入っているかチェックします。
点検項目 その3 エアクリーナー
エンジンは空気とガソリンが混ざった混合気に点火して爆発させています。空気は走行中の外気からエンジンに吸入しています。
外気をエンジンに吸入する際にチリやホコリがエンジンに入らないようにシャットアウトする役割をになっているのがエアクリーナーです。
点検方法: 車によって多少違いますが、40000〜60000kmが交換の目安です。
スポーツタイプやディーゼル車はもっと寿命が短くなります。
点検項目 その4 プラグ
プラグはエンジン内の空気とガソリンの混合気に火花を飛ばして点火する役割を担っています。
点検方法: 交換サイクルは決まっていませんが、エンジンがかかりにくくなったり、走行中にエンストすることがあれば交換のサインです。
点検項目 その5 バッテリー
バッテリーはご存知のとおり自動車用の受電式の電池です。
バッテリーは充電、放電を繰り返しているうちに、次第に弱くなってきます。エンジンがかかりにくくなってきたら、プラグとともにバッテリーも疑ってください。
点検方法: バッテリーを横から目視してUPPERとLOWERの間にバッテリー液があれば正常です。
バッテリー内部は6つの部屋に分かれています。各部屋ごとの液量にバラツキがないかも点検してください。
最近ではメンテナンスフリーのバッテリーも多く、そのようなタイプはバッテリー補充液を入れるキャップがありませんので、その場合は上面にあるインジゲーターでバッテリー状態を判断します。
またバッテリーの端子もチェックしてください。放電が進むと白い粉がふいたような状態になりますので、このような状態なら交換が必要です。
点検項目 その6 ミッションオイル/ギアオイル
その名のとおりギアを潤滑するオイルです。ギアを潤滑するオイルを総称してミッションオイル/ギアオイルと呼びます。
点検方法: 交換基準は20000kmまたは2年です。
あまり交換しない方が多いですが、長い間交換を怠るとギアが入りにくい、ギア抜けが起こるなどのトラブルが起き易くなります。
点検項目 その7 オートナチックフルード(ATF)
その他のオイルが主に潤滑作用を行っているのに対し、オートナチックフルードは、システムそのものを動かす動力伝達の役割を同時に担っています。
役割としてはトランスミッション内部の油圧の制御、潤滑、冷却作用、エンジン回転の伝達などです。
点検方法: ボンネットを開けてオイルレベルゲージで確認します。
量は温度によって変わるので、HOTとCOLDで別々の線がありますが、基本的にはエンジンが暖まっているときに点検します。
HOTの線の上限と下限の間にあれば良好です。
オイルが少ない場合でも、むやみに注ぎ足すと危険です。入れすぎは少ない場合よりも危険で、最悪の場合、オートマトランスミッションの破損、オイルが溢れ出して火災が起こるなどの危険性があります。
点検項目 その8 パワステフルード
パワーステアリングを正常に機能させるためのオイルです。
点検方法: 点検はオイルが暖まっているときに行います。パワステフルードタンクが半透明の場合、タンクに「MIN/MAX」の線がありますので、「MIN/MAX」の間にフルードが入っているか確認します。
タンクが外から見えないタイプはキャップにゲージがついていますので、キャップをはずし、ゲージで確認します。上線とカ下線の間にあれば正常です。
点検項目 その9 ブレーキフルード
ブレーキフルードはペダルを踏んだ力を油圧として伝え、ブレーキを働かせる役割があります。
点検方法: リザーバータンクの「MIN/MAX」の間にあれば正常です。減っている場合はブレーキパッドが磨耗しています。また急激に減っている場合は漏れも考えられますので、早期に整備工場などで点検をしてもらってください。
点検項目 その10 ブレーキパッド
ブレーキパッドは回転している車輪に対して摩擦力をかけ、車を減 速させる役割があります。
点検方法: ブレーキパッドは磨耗していくため、次第に薄くなっていきます。
30000km〜50000kmが交換の目安です。ブレーキを踏んだ時
「キィー」という音がしだしたら交換の合図です。
点検項目 その11 タイヤ
「走る」「曲がる」「止まる」といった力を路面に伝えることはもちろん、車重を支えたり、路面から受ける衝撃を和らげたりするパーツです。
点検方法: まず亀裂と損傷をチェックします。目視でタイヤの設置面、両側面に亀裂、損傷、異物が刺さっていないか確認します。
次に溝のチェックです。タイヤには溝が減っていないか判断するスリップサインというものがあり、溝の深さが1.6mm以下になると表れます。このサインが出たら必ず交換ですが、それ以外でもゴムが劣化しますので2〜3年を目安に交換してください。
点検項目 その12 ワイパーブレード
ワイパーブレードは水をふき取るのではなく、水滴をガラス表面に均一にのばすことで視界を確保する役割を担っています。
点検方法: まずゴム部分のチェックです。目視でゴムに劣化がないか確認します。次に金属部のチェック。ガタツキ、屈伸のにぶりがないかをチェックします。
最後にワイパーを動かしてみて変な音がしないかをチェックします。
点検項目 その13 ウインドウォッシャー液
その名のとおり、ウィンドの汚れをふき取り視界を確保する働きがあります。
点検方法: タンクの側面から量を確認します。半分以下なら水道水を補充します。
ウインドウォッシャー液を出してみて、角度の確認をします。ズレていれば針金などで角度を調節してやります。
いかがでしたか? 車の点検というとなんだかむずかしく思っていた方もいらっしゃったと思いますが、点検だけなら意外とカンタンですよね。
次の整備編では少しでも愛車を自分で整備したいという方のために、比較的初心者でも手の出しやすい部分に絞って説明していきます。
これらのことができるだけでも、点検時の工賃をかなり減らせると思いますよ!
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