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意外とカンタン!自分で車検をとろう!


1995年に道路交通法が改正されて、6ヶ月点検の義務の廃止、12ヶ月、24ヶ月点検の点検項目が半減、そして以前までの「前整備・後検査」に加え、「前検査・後整備」でも車検が受けられるようになり、ユーザー車検を受けやすくなりました。

とはいえ、ある統計によると車検を受けた車の中で、ユーザー車検の割合は10%にも満たないそうです。
やり方がわからない、面倒くさそうなどとやってみたいと思ってもなかなか最初の1歩が踏み出せない方も大勢いると思います。

そういった方々のために、今回ユーザー車検の受け方を1から説明していきます。
けっこう大変そうだなぁなんて思うかも知れませんが、やってみると意外と簡単です。 ぜひ1度、自分で車検を通してみてください。えっ、もう終わり?ってくらい簡単に車検が取れちゃいますよ。

やること その1 予約をしよう!
車検(継続検査)を受けるためには、予約が必要です。車検場(陸運事務局)はお役所なので土日はお休みです。平日しか車検を受けることができません。

基本的には、現在の車検証に記載された 「有効期間の満了する日」 の1ヶ月前から審査を受けることが可能ですが、予約については、検査を希望する日の1週間前から受け付けしている場合が多いようです。 

予約はテレホンサービスやインターネットを利用しての予約ができます。この時、いったん予約した日時を 後から自分で取り消したり変更したりする際に必要4ケタの暗証番号(自分で決めたもの)を設定します。しっかりとメモをとっておきましょう。

やること その2 書類をそろえよう!
車検を受けるために用意しておく書類は「車検証」「自動車税納税証明書」と認印です。「自賠責保険」は車検場で加入できます。その他の「継続審査 申請書」「自動車 検査票」「自動車重量税 納付書」「印紙」は車検場で購入します。

車検に必要な費用について
車検にかかる費用には「法定費用」と「車検整備費用」、それに加えてディーラーなど頼めば「代行手数料」がかかります。

「法定費用」は税金なのでディーラーなど頼もうが、自分で通そうが必ず同じ金額が必要となってきますが、「車検整備費用」自分でやれば部品代だけで済みますし、とくに整備が必要なければタダです。「代行手数料」ももちろんいりません。ユーザー車検はこの「車検整備費用」と「代行手数料」の部分をうかすことができます。

では必ずかかる「法定費用」はいくらぐらいでしょうか?
重量税と自賠責保険料、この2つだけです。車にもよりますがこれに車検検査代(1400円)と検査書類代(30円前後)を加えても、およそ7〜8万円です。

「今まで車検を頼んだ時はもっとかかったけど。」と思った方、その差額が「車検整備費用」と「代行手数料」そしてパーツ代です。どうです?車検ってけっこう安くできるでしょ?
車検にかかる法定費用の計算はこちらでできます→

やること その3 点検記録簿をつけよう!
皆さんの車にも「整備ノート」とか「メンテナンス記録簿」などといった名称で、これらの定期点検項目を具体的に記載した冊子があるはずです。中古車などでこれらがない場合は車検場近くの整備振興会などで点検用紙を購入できます。

従来の「前整備→後検査」方式に加え、「前検査→後検査」方式でも車検を受けることができますから、記録簿の記入に当たっては次の点に注意すれば大丈夫です。

注意その1 自分の車に関係のない点検項目には、チェック「∨」を入れない
たとえば、オートマ車なのにクラッチの項目にチェック「∨」を入れたりなどの誤記入があると「点検せずに適当にチェックしたな」と検査官の印象を悪くしてしまうことがあります。

注意その2 自分で点検できない項目は、素直に空欄にしておく
ユーザー車検とは言え、業者に依頼すべき項目は空欄のままにしておきましょう。

すでに依頼して点検済みである場合には、チェックを入れても良いですが、その場合は記録簿の 「点検依頼者の欄」 を自分の名前に、「点検実施者の欄」 は業者の名前にしてください。

やること その3 直前チェックをしよう!
取り外してある部品がある場合は元道りにしておかなければなりません。
たとえばバンやワンボックスなどでリヤシートを取り外している場合、車検に通りません。よくある例ですが、バンのフロントシートの後ろに取り付けてある棒(パーテンションパイプ)をとってしまっていることがあります。なんてことのないパーツですがこれがないだけでも車検をパスすることができません。注意してください。

ガラスやレンズのわれにも注意してください。ウインカーレンズが割れていたり、フロントウインドウに飛び石などによりヒビが入っていると車検に通りません。

ホイールキャップつきの車の場合、キャップを外しておきましょう。検査のときに検査官が外観チェックのときにリムナットを小さなハンマーで叩き、緩みがないか確認しますが、キャップをつけたままですとリムナットが見えないためです。

またヘッドライトが4灯式の場合、ライト検査のときに外側2灯をカバーしなければなりません。カバーは光を通さなければ材質は何でもかまいませんので、前もって用意しておきましょう。

やること その4 車検を受けよう!
いよいよ車検当日です。まずは書類作成からです。
窓口で「継続審査 申請書」「自動車 検査票」「自動車重量税 納付書」を購入して、記入します。

次に印紙を購入し、用紙に貼り付けます。自賠責保険も加入してください。自動車整備振興会に持参した「自動車税納税証明書」を提出します。「自動車税納税証明書」と引き換えに、検印をしてくれます。

書類がすべて完成したら車検受付窓口に行き、書類を提出して予約の確認をします。 次はいよいよ検査ラインにならびます。

検査ライン
検査ラインは5のブロックに別れています。もっとも第5ブロックは総合判定なので、実際検査を受けるブロックは4ブロックです。所要時間は10〜12分です。この間に検査官と機械が保安基準に準拠しているかをチェックします。

第1ブロック
第1ブロックでは以下の項目が検査されます。各スイッチ類がどこにあるか、しっかり把握しておきましょう。

車体番号が車検証を同じか
エンジンは同じか
ナンバーが同じか
封印が付いているか
用途が変更されていないか
形状が同じか
種別は同じか
車体に問題はないか
車ワク(シャシ)に問題はないか
保安装置(クラクションなど)に問題はないか
走行装置(タイヤなど)に問題はないか
車室(シートベルトなど)内に問題はないか
灯火類(ウインカーなど)がつくか

第2ブロック
第2ブロックからテスターによる検査になります。最初がサイドスリップ検査です。機械の中央に車を進ませるのがポイントです。白いラインはそのためのガイドラインです。トレッドによっては必ずしも白線上にタイヤがこないので、降りて確認するほうが確実です。

次にブレーキ検査です。コツはとにかく床がぬけるほど思い切りブレーキをかけることです。スピードメーター検査はAT車ならD、マニュアル車なら2速にギアを入れて40kmになったら合図をします。

第2ブロックでは以下の項目が検査されます。
かじ取り車輪整列(サイドスリップ=直進状態でのタイヤの横滑り量を検査する)
制動力測定(=前輪、後輪、駐車ブレーキがきくか)
速度計誤差(スピードメーターの誤差が基準内か)
車輪の振れがないか

第3ブロック
第3ブロックでの検査はライトの光軸を排気ガスのチェックです。光軸はあらかじめ車検場の近くにあるテスター屋などで調整しておくとよいでしょう。排気ガス検査は検査センサー(測定器とホースでつながっている棒状のもの)をあまり奥まで突っ込みすぎないことがポイントです。

第3ブロックでは以下の項目が検査されます。
排気ガス中の一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、濃度が基準内にあるか
ヘッドライトの光度と光軸が基準を満たしているか
ディーゼルは黒煙が異常に出ていないか

第4ブロック
第4ブロックは下回りの検査です。オイルの漏れやボルトの緩みが内科など検査します。

第4ブロックでは以下の項目が検査されます。
かじ取り装置に異常はないか
サスペンションなどに異常はないか
ブレーキの作動不良、液漏れはないか
エンジンにオイル漏れなどないか
ミッション、デフ、ドライブシャフトなどに問題はないか
マフラーの取り付け不良、破れなどないか
燃料の漏れなどないか
シャシに問題はないか

第5ブロック
第4ブロックまでに記録した自動車検査票を見せ、合格なら受付に戻って新しい車検証と検査標章(フロントガラスに貼るステッカー)をもらい終了です。

いかがでしたか?
文章だけ読むとまだ大変そうと感じると思いますが、だまされたと思って次回の車検はぜひ自分で通してみてください。おそらく想像していたよりも簡単にできるはずです。

最後に検査に不合格になってしまった場合の再検査のやり方です。
とはいっても、簡単ですのでついでに覚えてしまってください。

不合格の場合

どれか1つでも不合格があった場合は問題の箇所を直し再度検査を受けなければなりません。(これを『再検』といいます)この『再検』は当日であれば、何度検査を受けても追加で検査料を支払う必要はありません。

ただし翌日以降になると再度検査料1400円(普通自動車は1500円)が必要になります。(検査から15日以内であれば、問題があった部分のみの検査でよいのですが、15日以上たつと最初からやり直しです)簡単な光軸やアライメント調整などは、車検場周辺にある予備車検場ですぐにやってもらえます。その足で再び検査を受けてください。

不合格になった時点で『限定自動車検査証』が発行されます。これは2枚綴りの書類で備考のところに運行できる期間が書いてあります。(最大15日間)この書類は本来車検に通らなかったので公道を走ることのできない車ですが、整備のために限定して公道を走ってもよいですよ、という意味の書類です。整備工場などに持ち込むとき際、公道を走るための書類です。以下の『再検』のやり方と不合格になったときの流れを参考にしてください。

『再検』のやり方
後日再検の場合
日を改めると再び手数料を支払わなければならないため受付をします。

当日再検の場合

@検査ラインの入り口の電話で「再検です」と伝える。

A問題になったところまでとばして進み、問題箇所の検査を受ける

B再び総合判定。合格であれば受付へ行き、新しい車検証と検査標章を受け取る

C新しい検査標章をフロントガラスに貼り完了!

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